Style Hub vol.9 Masculine Spring Elegance

Style Hub vol.9 Masculine Spring Elegance

EZUMi 2024 Spring & Summer コレクションのテーマは、

「Ready-made and inframince "エレガントなダダイズム:マルセル・デュシャンの奇想と革新"」

20世紀初頭の芸術家 マルセル・デュシャン は芸術の概念を覆し、想像力と革新を通じて新たな視点を提案しました。このコレクションでは、デュシャンの精神と彼のダダイズム運動から着想を得ています。

「ダダイズム」について、 Wikipedia にごく端的な記載がありました。

〜第一次世界大戦に対する抵抗やそれによってもたらされたニヒリズムを根底に持っており、既成の秩序や常識に対する、否定、攻撃、破壊といった思想を大きな特徴とする〜  
ーWikipediaより引用

では、これが 今季 EZUMi のアイテムのどこに映し出されているかというと、たとえば表と裏の既成概念を覆す、つまり洋服の裏側を表側にもってくるとか、タテ・ヨコの秩序にとらわれない配置、つまり少しそらす・ずらすとか、そういったデザイン要素に表れています。同時に、それらがあくまでエレガントに落とし込まれているのが特徴です。

今回はそのテーマ性が特に色濃く映し出されたサマーウール素材のシリーズから、アイテムごとにポイントを紐解いていきます。アイテムは全部で5種類あり、春らしいMINTカラーが目を惹くこのシリーズは 、MINT / GRAY / BLACKの3色展開です。

 

1、Inside out single jacket

大きめの肩とラペル(衿)がクラシックな印象の「インサイドアウトシングルジャケット」。

胸ポケットや袖に注目すると、胸ポケットのデザインが通常ドレスジャケットの内側のポケットに用いる仕様になっていたり、袖口の表側が裏側の縫製仕様で作られていたりする。MINTとBLACKに関してはサテンの切替えをを裏地に見立てることもでき、このあたりにもテーマ性が感じられる。(GRAYのみ、素材切替えなし)

- How to styling-

 肩が大きめに作られていて、シンプルなコーディネートにパッと羽織るだけでもエレガントで存在感のあるスタイルになります。ウールモヘヤの上質感が引き立つ仕立てなので、きれいめコーディネートはもちろん、カジュアルなスタイリングに取り入れてもクラス感がUPします。肩パッドは5ミリで厚くなく、シルエットを保ちつつクラシック&モードな雰囲気で着られます。袖口は本開き(飾りボタンではなく、開けられる仕様)のため、ボタンを開けて折り返すなどのアレンジも可能です。

Inside out single jacket
Color:Mint / Gray / BLACK (MINTは3/11まで
渋谷西武POPUPのみで展開中)
Size:S / M 
Price:¥79,200 (税込)

 

2、Bare vest tops

 ジャケット同様に、胸ポケットと素材の切替えに注目したい「ベアベストトップス」。背中のアジャスターはメンズのタキシードの中に着るベストに付いているような留め具を使い、マスキュリンの要素を取り入れながらフェミニンなベアトップスに仕立てたアイテム。(GRAYのみ、サテン素材の切替えなし)

- How to styling-

 BLACKの画像のようにベアトップスとして1枚で着用したり、ベストと同素材のシリーズとセットアップにするスタイリングもおすすめですが、MINTの画像のように薄手のワンピースやカットソーなどをインナーに合わせて着回すこともできます。(バックスタイルの画像は下記リンクから商品ページをご覧ください。)

Bare vest tops
Color:Mint / Gray / BLACK (MINTは3/11まで渋谷西武POPUPのみで展開中)
Size:S / M 
Price:¥39,600 (税込)

 

3、Summer wool maxi skirt

一見、タイトスカートに見えて実は緩やかなAラインシルエットの「サマーウールマキシスカート」。通常ジャケットに使うようなフラップ付きのポケットがポイントで、テーマを表現しつつ全体のアクセントになっている。(GRAYのみ、サテン素材の切替えなし)

後ろ身頃の裾にはジャケットの後ろに入れるベント(スリットのような、動きやすくするための切れ込み)を入れた。少し深めに入っているものの直立時には開かないので露出感がなく、普段パンツ派の人も穿きやすい。

- How to styling-

 同シリーズとのセットアップ着用のほか、単品でもシンプルすぎず、コーディネートの主役になれるアイテムです。すっきりとしたトップスと合わせるとデザインが引き立ちます。ベントの深さは48cm(膝裏くらいまでの深さ)で足捌きもよく、クールな印象のAラインスカートです。

Summer wool maxi skirt
Color:Mint / Gray / BLACK (MINTは3/11まで渋谷西武POPUPのみで展開中)
Size:S / M 
Price:¥41,800 (税込) 

 

4、Side tuck wide pants

前身頃の左右にそれぞれ2本のタックをいれた「サイドタックワイドパンツ」。このシリーズの中で唯一、3色ともサテンの切替えを入れず共生地の切替えのみで作られたアイテム。

シンプルなワイドパンツに見えて、脚の外側の脇ラインで生地をバイアスに(生地の方向を斜めに)切り替えている。上質なツヤのあるウールモヘヤをバイアスにすることで、見る角度によってそこだけ光の反射具合が変わり、見え方にメリハリが出る。モヘヤの弾力によって、ウールだけの生地よりも少し弾むような動きが出せている。

- How to styling-

 やや丸みのあるシルエットのため、落ち着いた雰囲気の中にもフォルムの可愛らしさを感じるパンツです。モードな着こなしはもちろん、ポロシャツやローファーのようなトラッドアイテムとの相性もよく、着回しのテイストの幅がかなり広いです。ウールモヘヤと聞くと冬物のようなイメージがあるかもしれませんが、本来、吸湿性・放湿性に優れた天然素材です。糸の段階でふわふわ感を抑え、夏向けに作られたサマーウール素材のため、見た目も手触りもさらりとしていて春夏アイテムによく馴染む表面感です。

Side tuck wide pants
Color:Mint / Gray / BLACK (MINTは3/11まで渋谷西武POPUPのみで展開中)
Size:S / M 
Price:¥46,200 (税込) 

 

5、Inside out short pants

前述の「サマーウールマキシスカート」同様、本来ジャケットに用いるフラップ付きの仕様で両サイドにポケットを配した「インサイドアウトショートパンツ」。すっきりとしたシルエットでクールな印象。MINTとBLACKはサテンの切替えも手伝って、より存在感のあるアイテムになっている。

- How to styling-

 ボリュームやインパクトのあるトップスを合わせると、コンパクトなシルエットを生かしたバランスのよいスタイリングができます。シンプル目なトップスの場合は、その袖を捲ったりして動きを出すと着こなし度がUPします。春先はロングブーツやタイツで合わせて、夏は素足にミュールなど、シーズンを通して着回せるアイテムです。

Inside out short pants
Color:Mint / Gray / BLACK
Size:S / M 
Price:¥38,500 (税込)

 

ーお知らせー

2024年3月5日(火)〜11日(月)の7日間、西武渋谷店A館1階イベントスペースにてPOPUPを開催中です。今回ご紹介したシリーズはこの期間中POPUPの売場でご覧いただけます。ぜひお立ち寄りください。

9日(土)14〜17時はデザイナーの江角泰俊も来場します!

詳しくはこちら

 

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