2023 AUTUMN/WINTER DELIVERY START

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2023 AUTUMN WINTER COLLECTION
Edwardian woman in modern days

Concept:
今季の発想源になったのは1880年〜1910年代
ヴィクトリアン時代後期、エドワーディアン時代の服飾文化である。
時代の移り変わりが激しく、ひとつの時代の終焉、新たな時代への幕開け。

歴史を辿ればレースやリボン、フリルにストッキングそしてスーツ、
それらは男性美を示す男のファッションだった。
いくつかの革命を経て、それらは女性へと受け継がれ、現代では女性美の象徴にもなっている。
ヴィクトリアン時代はコルセット、ドレス、バッスルスタイル、
ジゴスリーブによって作る極端なウエストシェイプ、シルエットの過剰造形、
フェミニンなイメージの女性美が強かった。

エドワーディアン時代に入り服飾文化が変化していく、
上流階級の特権的な楽しみでもあった乗馬が一般的にも広がり始める。
女性の正式な乗馬スタイルは男性的なテーラード仕立てのジャケットとジョッパーズという
機能的な男性服と、横乗り用の長いスカートという女性的な要素が混在していた。

この時代の女性たちが着たスーツがエドワーディアンジャケットである。
この服を視る上で特徴的な縫製は‘胸を越えた縫い目’である。
現代ではプリンセスラインと呼ばれているこの縫い目は当時真新しく、
前時代の数百年のあいだ女性の上着に胸を越えて肩まで続く造形的縫い目はなかった。
胸の膨らみに対して上下からアプローチすることにより美しく自然なボディラインを描き、
そしての男性スーツに見られるテーラード仕立てを採用することにより、
マニッシュな中に女性的な印象を与える新たなジャケットができている。

時代の移り変わりによって進化する女性美の感性、フェミニンとマニッシュの混在
新たな時代へと感性を力強くきりひらいていく、テーラードジャケット着始めた女性騎手のような
マニッシュで凛とした新たな女性像を体現できるコレクションになっている。

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